会社紹介 |
エステック株式会社 代表取締役 永島 正嗣 氏 〒699-0101 島根県松江市東出雲町揖屋2797-3 TEL(0852)52-6100 FAX(0852)52-6160 https://www.stc-jp.co.jp/ 「世に無いものを創り出す」ことをコンセプトに、様々な自動化装置の研究開発に取り組む。主要な事業は2つあり、金属材料などの分析前処理を1台で行う全自動試料調製装置と、砥石や丸鋸の切断機が会社の代名詞となっている製品。プラズマは新事業としてスタートしている。 主力製品は、鉄鋼メーカー向けの分析前処理装置。またセメントのような粉物や、タンパク質などのバイオ系(共同研究により開発)の分析前処理装置も製造している。
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「マイルドプラズマ」は、大手フィルム加工メーカーのプラズマ技術者から開発案件を持ちかけられたことがきっかけで、共同開発事業として取組が始まりました。
1997年には量産装置自体は完成していたのですが、当時はその価値が十分理解されておらず、しばらく放置されていました。2010年頃から関連研究をしていく中で「マイルドプラズマ」技術の凄さに気づき、現在に至るまで新たな製品開発を進めています。その中で自動車、航空機に使える炭素繊維強化熱可塑性樹脂(CFRTP)や、自動運転や5G/6G通信に不可欠なフッ素基板材料が生まれています。
「マイルドプラズマ」自体は、名前の通りプラズマの一種なので、親水性や疎水性をコントロールして様々なものを接合出来るようになります。独自に開発した特殊なプラズマ電源と電極により、通常のプラズマよりも低いエネルギーで高品質なものを作ることが可能です。
低エネルギーで材料の表面改質を行うことのほか、通常のプラズマとの大きな違いが2つあります。1つは「材料表面に物理的ダメージを与えない」ことです。通常のプラズマは、表面が削れるなどの物理的ダメージが残りますが、「マイルドプラズマ」は材料表面の数nmのみ改質するという特殊なプラズマなので、物理ダメージが少なくて済みます。
もう1つは、表面改質後も「経時変化がない」ということです。通常のプラズマであればその効果は数分から、長くても数日で失われますが、「マイルドプラズマ」は照射効果が数ヶ月から数年維持できます。実際、12年前に処理したPETフィルムの処理効果が、今もなお持続中です。樹脂表面の親水化・疎水化を自由にコントロールし、接着剤も使わず材料を直接接合できる為、素材の特性を100%維持することが可能です。実際、電子材料の銅張積層板(CCL)を製造したり、ロールツーロールのフィルム量産が可能なので、フィルムメーカーにおいて実用化されています。中でも、フッ素樹脂と超平滑な銅箔を、剥離強度10N/cm以上出せる、世界で類を見ない技術です。
世界で類を見ない技術と自負していますが、販路開拓が課題です。PR不足の一言に尽きます。少し先の未来で本領を発揮する技術であり、6Gや自動運転の分野で高い効果を齎すと同時に、現状の製造物に新たな用途をします、という2つの提案が必要と考えています。
実際、他のプラズマ技術に比べて、導入費用が高いということはありませんし、むしろ省エネになりますので、維持費もローコストで済みます。初期費用が気になる場合、受託生産できる体制も整えております。
世界でも画期的な技術ですが、プラズマを知っている人からすると嘘のような効果なので、本格導入いただくまでは実際に効果を確認してもらえるように、受託テストにも対応します。必要とされる方に少しでも多く伝えるため、これからも展示会などに積極的に参加し、技術発信を続けていく予定です。
経時変化の無いプラズマ照射処理で、親水性・疎水性をコントロールできるマイルドプラズマ技術。独自のプラズマ電源と電極を使用したプラズマの効果は、融点以下の低温でも強い結合を起こし、素材の直接接合を可能にします。
特殊な架橋層を生成させることで官能基の退行を防ぎ、照射効果が数カ月から数年持続します。量産機としてロールツーロールの「巻取式プラズマ照射装置」、試作には「ベルジャー型真空プラズマ照射装置」を用意しており、共に受託テスト・生産も可能です。